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☆ウブドな理由(前篇)☆

1年前の大特集号ではウブド在住の日本の方々にウブドの魅力などのお話を聞かせてもらった。2周年目となる今回はウブドが大好きなリピーターと呼ばれている方々に旅人としてのウブドの魅力を語ってもらおう。

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李 闘士男さん

テレビディレクター・ドラマ演出家・映画監督。二〇一五年一月一七公開された『神様はバリにいる』を手がけた映画監督でもある。※写真は息子の虹虎(ことら)くんと。

ウブドは「帰ってきた」と言う感じがしたんです

自分が楽でいられる場所

 2年前に映画「神様はバリにいる」の撮影準備で来て以来続けて9回ほどバリに来てます。3, 4ヶ月に一回ぐらいですかね。初めてバリ島に来たのは2001年でヌサドゥアのアマヌサに泊まったりと、まあバブリーな旅行だったんですよ(笑)。でもその時はウブドは素通りで。
 初めてウブドにはまったのは2011年でした。もうここの空気を吸っただけで特別な感じがしたんです。 僕の仕事は自分を追い込んでいくところがあるから精神的にもきつい時がある、あれしなきゃ、これしなきゃ、という強迫観念。でもここにいたらそうしなくてもいんじゃないか、もっと楽でいられるんじゃないかと直感的に思ったんですね。ここはまさに神々の島で信仰心が篤い人が多い。そのせいか基本的に親切でしょ。いつも笑顔だし、来る人を拒まない。日本の昔のおじいちゃん、おばあちゃん達と同じ感じがするんです。そういうとこがすごく落ち着くし受け入れてもらってる感じがします。そして皆あくせくしてないでしょ?日本だともっと人に認められたいだとか、もっと世間の評価を得ないと、なんて他人の価値観で生きてる。こっちの人は無きゃ無いでいいし、あるもので何とかしようとする。他人の価値観に依存しない、そんなところが素晴らしいと思います。

ガメラが深海で傷をいやすように(笑)

 ただそういった理屈だけではわからないんだけどウブドだけは「帰ってきた」という感じがしたんですよ。不思議ですね。初めてなのに懐かしい。日本にいるとウブドに帰りたいなーって思う。怪獣映画のガメラって知ってます?ガメラは大きなダメージを受けると深海に潜ってその傷を癒すんですよ。それと一緒です(笑)。 予習好きだから海外旅行に行くときは完璧に予習するんですが、ウブドに来る時だけはなにも下準備しない。ここの空気を吸ってここにいて、街並みをみて、お茶飲んで、お酒飲んで、普段の普通の生活をここでしたいんです。旅行で来てて雨が降ったら「うわーっ1日損した!」って思うけど、ウブドではそうじゃないですね。雨に煙っているウブドの森を眺めていると気持ちがすごく落ち着いてきて、心まで清らかになっている気がするんです。僕にとって雨に打たれてるウブドはとても神聖なもので贅沢な時間だと感じます。ほんとにここで生活ができるようになればベストですね。仕事があれば最高なんですが、僕の仕事は一人ではできないですからね。だから難しいよなー、誰か僕を雇ってくれる人いませんか?(笑)

おすすめの店

vol24-2Mamma Mia/マンマ・ミーア
◉Jl. Pengosekan (MAP C-4)
◉0361・9185056

ペペロンチーノ、ヨーグルトジュース、ミラノ風カツレツ、ティラミス ※ティラミスを食べている時はかなりご機嫌。

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大角 拓央さん

渡航回数35回

「丁度良い」感じのウブド

 18年前に初めて来て以来も〜結構な回数来てますね。「絵描き」という自分の仕事もあり、以前はよく宿泊していたウブドの宿泊施設内に併設されている「デワンガ・ギャラリー」で3回グループ展をやったこともあります。制作もこちらでしての展示会でした。
 私にとってもウブドはなんでも丁度良い感じがするんです。1日で充分歩ける街の広さやレストランもあればワルン(地元の食堂)もあり、お洒落なお店もあれば昔ながらのお店もあり、両方楽しめるんですよね。南部のクタとかだと忙しないせいか日常になりずらいんですよ。
 今はウブドに来ると緑に囲まれたお部屋で制作活動をし、お腹がすいたらちょこっとバイクで出かける。それも近すぎず、でも遠すぎないちょうど良い距離にあるんですよね、ワルンとかが。
 レリーフが綺麗なお寺とかが好きでロケーションも良い「グヌンカウィ」の静謐さがいいですね。カフェだと改装はしたものの昔とさほど変わらない壁のないオープンエアーな「トロピカル・ビュー・カフェ」とかが好きです。 お店なども増えていますが、ウブドには昔と変わらない魅力がまだありますね。
 

おすすめの店

sp24-05Tropical View Cafe/トロピカル・ビュー・カフェ
●Jl. Monkey Forest (MAP B-3)
●0361・974040

改装はしたものの昔とさほど変わらない壁のないオープンエアーな「トロピカル・ビュー・カフェ」とかが好きです。

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大石 あかりさん

渡航回数15回

自然体の自分、そして自分を解放出来る場所

 バリ島との初めての出会いは定番のツアーで、南部のホテル滞在で今から20年前位でした。レギャン通りは砂利道で馬が走り、現地の女性は上半身裸で腰にサロンを巻いていた時代です。その当時のウブドは真っ暗だったのを覚えています。クタでは歩けばタクシー?と声を掛けられる。物売りがしつこく付いて来る。一体ここは何?と、今ではあり得ないほどカルチャーショックでした。でも、日本では見られない宗教の崇拝、子供達のキラキラした目。往来の頻繁な道では身を挺してバイパスを横断させてくれたタクシーの運転手。気付けば、幾度となく足を運ぶようになっていました。回を重ねる毎に「帰ってきたー!」と、飛行機のタラップを降りると心の中で叫ぶ自分がそこにいました。
 ウブドは「自然体の自分に戻れる場所」「バリの宗教行事も一番色濃く、パワーもエネルギーも一番強い場所」「日本にいるより、呼吸が深く出来て自分を解放できる所」。そうして通い続けている内にウブドに友達も出来、より一層ウブドの滞在が自分の中では不可欠になっていきました。特に「和るん あんかさ」での時間は大切で、オーナーの拘りは職人気質です。あんかさでの食事と共に訪れる人との交流も楽しみのひとつです。そして、オープン当初からの付き合いである宿の女将とその家族が今も名前で呼んでくれる「PRASANTI」は私の心の故郷になっています。

おすすめの店

sp24-13sp24-06Warung Jepang Angkasa/和るん・あんかさ
●Jl. Monkey Forest (MAP B-3)
●0361・978257

Prasanti/プラサンティ
●Jl. Penestanan Kelod (MAP A-2)
●081・3372・66955

「和るん あんかさ」での時間は大切で、オーナーの拘りは職人気質です。あんかさでの食事と共に訪れる人との交流も楽しみのひとつです。そして、オープン当初からの付き合いである宿の女将とその家族が今も名前で呼んでくれる「PRASANTI」は私の心の故郷になっています。

ウブド愛の伝わるウブドな理由!後半はコチラ↓