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静寂の日「ニュピ」

外に出たら怒られる?? 電気をつけてもダメ?

バリヒンドゥー教にとってとても大切な行事のひとつニュピ。ヒンドゥー教の人達はもちろん、バリ島に滞在中のツーリストですら外に出てはいけない1日。いったいなんの為に?その日はどーしてたらいいの?と思う事しばし。そんなニュピについて今回は探ってみよう。

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日中は誰も外に出ない、普段とは打って変わった景色。

バリの人達にとってのニュピ

バリヒンドゥー教には暦がふたつあり、そのひとつとなるサカ暦に準じて行なわれるニュピ。「静寂の日」や新しい年に変わる訳ではないが「バリの新年」とも呼ばれている。その頃は丁度雨季と乾季の分岐点ということもあり、ニュピが終わると雨も少なくなり過ごしやすい乾季がやってくると言われているので「新年」に例える人もいるのかもしれない。ニュピの日には地獄の主が大掃除をするので、ブタカラと言われている地下界の悪霊が地上界に逃げて来ると考えられていて、ニュピはそんな悪魔たちを払う儀式でもあるのだ。なのでその日を迎えるにあたっての一連の儀礼(神像沐浴の儀式ムラスティとムチャルという悪魔払いの儀式が中心)がとても重要な役割をもっている。ニュピ当日は1日中家に閉じ籠り、火や電気を使ってはいけないので(現在は使っている家も多い)、食事も前もって準備しておくのだ。そんな静寂の日なので瞑想したり断食する人もいる。例えばそんなニュピの夜に大音響で音楽をかけていたり、電気をつけていたりしたら、プチャランという自警団の人達に外から注意されたり石を投げられた、などという話も耳にする。地域によっても様々だったりするが、罰金を払わされる所もあるとか。

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どーしたらいい?ツーリストのニュピ

さて、困った困った、1日外に出られないなんて旅行で来ているのにどーしたらいい?

◉ホテルの敷地内ではニュピでも日中自由に遊べるので、プールを利用したり、前もってホテル併設のスパ を予約するといい。

◉ニュピの期間(前日から翌日の2泊3日)大型のホテルでは「ニュピパッケージ」というお得な宿泊パッケー ジもあるのでそれも狙い目だ。

◉ホテルに滞在のゲストにはその日外に出られないので朝食以外に昼食と夕食が付くホテルが多い(要確認)。

◉当日の夜はホテルでも電気の光が漏れないように前もってゲストに注意の告知がされる。遮光カーテンで光を遮断したり、外の敷地が近い部屋には窓に板を打 ち付けられたりする所もある。

◉ロスメン(安宿)や設備のシンプルな宿泊施設に滞在の場合は、前日の夜からと当日そして、翌日の朝までの食料等を買っておこう。

◉ニュピ前日は大晦日の日本のようにスーパーがとても混み合うのでショッピングは早めに。

ニュピ前〜

v21-32ニュピの1ヶ月ほど前からバリの街中で見られるこのような光景。ニュピ前夜に行進をするオゴオゴというハリボテを男衆が腕を振るって作っているのだ。自分達が作ったオゴオゴが一番と気合いも入る期間だ。場所によってはその自慢のオゴオゴで出来栄えを競うオゴオゴコンテストなるものもあったりする。

ニュピ前夜のお楽しみ!

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オゴオゴ(悪霊) パレード!

せっかくニュピの頃にバリに居るのであればこれを観なければもったいない。村よりも小さい小村単位で悪霊を模して作られたはりぼて「オゴオゴ」が夜、松明と共に街中を練り歩くのだ。オゴオゴは日本で言う御神輿のように担いで行進するもの。ポイントとなる見せ場になるとオゴオゴを担いでいる男衆が熱くなり、奇声をあげて大興奮!観ている側もワクワクのエキサイティングなパレードなのだ。

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ニュピの前夜は我々におまかせあれぇ〜〜〜

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カメラを向けるとしっかりポース。

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子供達のは小さな可愛いオゴオゴ。

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何故だか身体を女性に模したのが多い。

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左:まるで芸術作品のよう。右:珍しい女性陣も担ぐ。

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バラガンジュール隊も欠かせない。

※「バラ」とは地下界の精霊、「ガンジュール」は賑やかにはやし立てるという意味で、「バラガンジュール」とはガムランの演奏形態の事。まさにこの日に欠かせないものだ。

ウブドでオゴオゴパレードを観るんだったらココ!!

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パレードが始まる前の夕方には各家庭で鍋などの金属製品を打ち鳴らし、家から悪霊を追い払う。そしてその悪霊が夜練り歩くオゴオゴに乗り移ると考えられているので、オゴオゴはパレードが終わると焼かれてしまうのだ(近年は焼かないで各小村の集会場などに飾られていたりする所もある)。バリで一番熱い夜といっても過言じゃないニュピ前夜、静寂のいニュピと共にお見逃しなく!

● 情報は2015年3月1日現在のデータですので、内容等変更することがあります。

Photo & written by Norimaru