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アパイニ No. 20 ルジャン~自然界の動きをシンボル化した天女の踊り~

寺院祭礼の際、煌びやかな衣装をまとった少女たちが輪になったり列を成して踊る姿を見ることができます。これは神様をおろすためのルジャンと呼ばれる神聖な舞踊なのです。

APA INI豆知識!

ルジャンについてもっと知ろう!

バリ舞踊の種類

旅行者にも人気のバリ舞踊は大きく3つのカテゴリーに分けることができます。

■自然を模した神聖な舞踊

ルジャンは上の三つの中の『タリ・ワリ』のカテゴリーに属し、特に寺院祭礼の際に奉納されるタリ・ワリは神様へ捧げる『タリ・スチ(神聖な舞踊)』と呼ばれます。ルジャンを含めたタリ・ワリは、ストーリー性のないシンプルな動きで、稲穂の束、風に揺れる稲穂、ロタン、蝶など自然界のものを表現した動きが特徴とされます。一般的には若い女性によって踊られますが、高齢の女性が踊るものもあります。

ルジャンの持つ意味


ルジャンは儀式の際に寺院の庭にて踊られます。神聖な舞踊であるために、踊りを奉納する前には場所や踊り手も清める必要があり、さらにこうして踊られるルジャンにはいくつかのフォーメーションがあり、それぞれに意味を持ちます。

儀式の際には世界のあちこちから神々が集まり、この世に降りてきて一つになり、人々を守る存在となりますが、その際に神様が降りてくる道・場所を作るのがルジャンなのです。

Writers Voice 祈りの形

観光用の舞踊公演などで鑑賞することができる煌びやかなバリ舞踊と比べると、動きも単調でシンプルな踊りのルジャン。こうやって意味を知ると、より一層神聖な踊りに見えてきますね。バリ・ヒンドゥー教だけではなく仏教やイスラム教、キリスト教などでも儀式の中や祈りの際にくるくると回るという動作を見ることができますが、それらも同じ意味合いを持つと言えるでしょう。方法は少しずつ異なっても、どこでも人々の『祈り』というのは同じなんですね。


    

●注:この記事の情報は地域によって異なることがあります。

Photo & written by CHIE