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アパイニ No. 9 バリ島の神聖シンボル

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バリの街を歩いていると、あちこちで民家や寺院などの建物の軒先に模様入りの白い布がつけられているのを見かけます。それらは『ウラップ・ウラップ』という護符。『ウラップ・ウラップ』=『呼ぶ』という意味の言葉で、『眩しい(ウラップ)』という語源から出来ており、これを建物に付けることにより神聖なパワーを呼び、眩しさで悪霊を寄せ付けないようにするという意味合いがあるのです。そしてウラップ・ウラップを含む、アクサラ・ムドゥリと呼ばれる神聖文字を用いて描かれる神聖なシンボル全ての総称を『ルラジャハン』といいます。

APA INI豆知識!

もっと詳しくルラジャハンを解説!

■神聖文字『アクサラ・ムドゥリ』

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神聖文字『アクサラ・ムドゥリ』はバリ、サンスクリット、アラブ、中国などの文字からなります。

■『ルラジャハン』

ルラジャハンは、マントラのパワーをシンボルとして紙、ロンタル、金、銀、銅、鉄、薬草などに描いたもの。長いマントラは直接書くとなると非常にたくさんのスペースが必要となるため、それらをシンボル化したものとも言えます。

用途

・悪霊や危険を遠ざける。
・建物や場所の神聖性を高める。
・薬の薬効を高める。
・描いたものに魂を入れる。
・お守り。
・人に好かれるように。
・刺されても怪我をしないように。
・ホワイト&ブラック・マジック。

■『ウラップ・ウラップ』

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布に描かれ建物の軒先につけられる布。ウラップ・ウラップは建物によって描かれるシンボルが異なります。居室、台所、寺院、遺体を安置する場所など、それぞれに適したウラップ・ウラップがあります。ただし、中には民家の敷地内でオールマイティに使えるウラップ・ウラップを使う人も。

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Writers Voice 生活に根付くシンボル

ルラジャハンは描くだけでは効果が出ません。描いた後にそれが生きるように、そして最大の効果が出るように、僧侶やバリアンがマントラを唱えて、初めてその効果が表れます。また建物に付けるウラップ・ウラップは、一度取り付けてしまうとシンボルが滲んでても布が破れてしまってもそのままですが、白、黒魔術などのためにルラジャハンが描かれた布をバリアンなどから手渡された場合は望みが叶うとそれを速やかに返しに行きます。手元に置いておくとそのパワーの影響で悪いことが起こったりするそうなのです。生活の中に根付く力強いシンボル。意識して見てみるとまた一つバリの深みが見えてくるかも。

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●注:この記事の情報は地域によって異なることがあります。

Photo & written by CHIE